ネオン煌めく繁華街の路地裏にあるカウンターだけの小さな食堂。夜十二時から朝七時まで営業しているこの店は、「深夜食堂」とよばれている。愛人を亡くして新しいパトロンを物色中のたまこ、無銭飲食したのを機に住み込みで働くことになったみちる、福島の被災地から会いにきた謙三をなぜか避ける常連客のあけみ。食堂を訪れる客たちは皆、ちょっとワケアリで…。マスターが作る料理の懐かしい味にふれて客は心の重荷を下ろし、胃袋を満たして明日への一歩を踏み出していく。国民的食コミックの映画版をノベライズ。飯島奈美氏監修のオリジナルレシピも収録。【「BOOK」データベースの商品解説】