「マウチ」とは、バルト三国の一つ、ラトビアに伝わるビーズを編み込んだリストウォーマーのこと。
北欧やバルト三国でポピュラーな防寒具として知られるリストウォーマーは、手首を覆う防寒具。
指先まで覆う手袋とは異なり手首部分をカバーするため、室内外問わず仕事や家事など手を動かす際も着用することができ冷えを防いでくれます。
なかでもラトビアのリストウォーマーは「マウチ」と呼ばれ、ビーズの編み込み伝統模様を表現することで、美しさと繊細さを持ちあわせています。
模様や柄が豊富で着こなしの差し色にもなるため、現地では冬の服飾品として欠かせないものになりつつあります。
本書ではマウチの作り方を掲載。平たく編んで最後に閉じるプロセスのほか、ビーズを編み込む部分の伝統模様の図案を作品ごとに紹介します。
編み込む模様はラトビアに伝わる伝統柄、および伝統模様をアレンジ。図案の持つ意味の解説を入れつつ、現地の作り手たちが実際に編んだマウチを再現します。